【開発日記】1つも売れない記事が”売れる記事”になるまで

AFFINGERは長い歴史の中で、制作者が実際にサイトやブログで「売る」ために必要な機能、プラグインを実装してきた商品です。

ここで1つの実体験を紹介しながら、それぞれのプラグインがどのような意味で生まれたかを紹介したいと思います。

売れない記事

僕がまだ「売れる記事」とは何か?が掴めていなかった頃の話です。

競合の多いキーワードで上位に入り、1日のアクセスが数百ある記事がありました。

しかし、商品は1つも売れません

売る商品もあり、売れるキーワードであるにも関わらずです。

アクセスはあるのに、お客は来ているのに売れない、1つも売れない。

ただただGoogleアナリティクスを眺めては底の無い花瓶から水が零れ落ちていくのを眺めているだけのような状態でした。

ここで選択する道は「あきらめて新しい記事を書く」か、 「売れるように記事を直す」 のどちらかになります。

僕は 「売れるように記事を直す」 を選びました。

試行錯誤が始まります。

売れる記事を作るためにはまず、

  1. アクセスがあるか?
  2. クリックされているか?
  3. 商品は売れたか?

という重要かつ最低限の把握が必要です。

アクセスがあることはGoogleアナリティクスで把握していたので、次は「クリックされているかどうか?」です。

「クリックされているかどうか?」は

  • そもそも広告はユーザー(の願いや興味に)にマッチしているか?
  • 商品が欲しいと思えるよう魅力を伝えられているか?

を把握する超重要な情報となります。

記事を修正し、「クリックされているかどうか?(CTR)」そして、クリック率が上がったら次に「購入されたかどうか?(CVR)」 を検証します。

  • 文章を変えてみる
  • 文章を足してみる、削ってみる
  • 位置を変えてみる
  • 画像を加えてみる、消してみる
  • どの位置のリンクがクリックされているか?
  • クリックされているリンクは画像か?ボタンか?テキストか?
  • クリック後、購入されたか?

これの繰り返しです。

ここで大切なのは自分が良いと思う方法ではなく、ユーザーが実際にクリックすること(データ)です。データだけが唯一の正解なのです。

そこで開発、活用したのが「 AFFINGERタグ管理マネージャー 」です。

「AFFINGERタグ管理マネージャー」では

  • そもそもクリックされているか?
  • どの記事の広告がクリックされたか?
  • どの広告が、いつクリックされたか?

をわかりやすく把握できます。

ターゲットや記事によってはリンクはバナーの方が良い場合、テキストの方が良い場合、ボタンの方が良い場合など様々です。

広告の位置や数、置く場所でもクリック率や驚くほど変わります

1つ注意が必要なのは「とにかくクリックさせること」ではなく、ユーザーが納得してクリックすることが重要です。最終ゴールは「売る」ことなので数だけを求めると失敗します。

クリックを計測する中で、次に「このクリックしたユーザーはどのようにサイト内を遷移したのか?」「現在、アクセスを集めている記事はどれか?」が知りたくなります。

入口と出口を知ることでより効率的な対策を行うことが可能になります。

例えば「Bの記事」で購入したユーザーが「Aの悩み記事」から来たことがわかれば「Aの悩み記事」に力を入れることでさらなる売上UPが期待できます

また、売上が落ちた時に原因が「記事のアクセスが減ったのか」「クリック数が減ったのか」を正しく把握することで早急な改善対応を行うことが可能になります。

そこで開発、活用したのが「 PVモニター 」です。

「PVモニター」では

  • そもそもアクセスはあるのか?
  • どの記事が人気なのか?
  • 記事、サイトのアクセス推移はどうなっているのか?
  • クリックしたユーザーはどのようにサイト内を移動したのか?*

※タグ管理マネージャーとPVモニターでログを計測できた場合

を把握できるようになります。

アクセスが多い記事を注力したり、関連リンクを追加することなどで、効率的にサイトを強化できます。

このように、

  • まずはクリックされるように
  • クリックした後に売れるように

このシンプルな行動を何度もデータを見ながら改善していきます。

具体的なTipsを少しお伝えすると

  • ボタンとクリック先のサイトカラーを揃える
  • クリック先のサイトのキャプチャを先に少し見せておく
  • クリックされるボタンの位置で、どの部分(見出しや内容)でユーザーが商品に興味を持つか把握する
  • 商品ページ(LP)で疑問に思うことを先に補足しておく

などです。

そして、試行錯誤の結果、

「1つも売れなかった記事」は同じ順位、同じアクセス数にも関わらず月に数百万円売れる記事に変わりました。

もし、何もせず、何も気づかずにいたらどうだったでしょうか?

諦めて、次の記事、次の記事へと闇雲に増やしているだけだったらどうなっていたでしょうか?

「ただ記事を書き続ければ、いつか成果が出る」という時代はとうの昔に終わっています。

少ないアクセスでも確実に売る(CV)ことができる記事を作り上げることがこれからのWebサイトで重要なポイントだと考えます。

売るための記事の考え方は 「AFFINGERタグ管理マネージャー」 の付録としてPDFマニュアル(AFFILIATE RUN~なぜ売れないか?)で書いています。

その他のプラグインの補足

ABテストプラグイン

ABテストプラグイン 」はクリック効果の高い広告を速く、効率的に検証するために開発しました。

複数の広告(リンク)を広告ごとに表示率(%)を指定しておくことで自動でユーザーの閲覧ごとにランダム表示をします。

SUGOI MOKUJI(すごいもくじ)

本を買うときに目次を確かめるように、記事の中で「目次」はめちゃくちゃ重要だと考えています。

目次は記事によっては無い方が良いし、デザインも違う方が良い。

見出しもそのまま表示するのではなく目次では文章を変えたり、非表示にした方が良い。

それぐらいこだわる必要があるパーツです。

さらに「SUGOI MOKUJI(すごいもくじ)」は目次でクリックされた見出しの回数がわかります。

売上の前に、「読まれること」は最初のハードルです。

SUGOI MOKUJI(すごいもくじ) 」を活用することで読了率や離脱率が大きく改善されます。

記事バックアップ「安心くん」

地味に僕にとって「売上」を作るために必要不可欠なプラグインです。

売るために修正した記事や「これは素晴らしいアイデアだ!」と思って自信満々に修正した記事でクリック率やCVRが落ちてしまう場合がめちゃくちゃあります

夜に書いたポエムが昼見ると恥ずかしい感覚に似ています。

大袈裟ではなくテキスト1文字変えるだけでCVRが変わる世界です。

そんな時、すぐに元の記事に戻せるバックアップが重要です

WordPressにはリビジョンという自動保存機能もあるのですがピンポイントでは探しにくい。

修正前に1クリックでデータを残したい。

記事バックアップ「安心くん」 はそんな願いをカタチにしたプラグインです。

その他にもサイト制作を快適にしたり、魅力的にするプラグインを多数開発しています。サイトの正解はサイトごとに違うというのが僕の考え方です。テーマの機能も、プラグインも必要に応じて活用してもらえればと思います。